HOMEへ
■「てい鍼」にかける思い
てい鍼づくりは、私が鍼灸師を目指して東洋医学系の専門学校に籍を置いていた時に溯ります。当時私は学業の方に精を出していたため、父がてい鍼加工の荒仕上げをほとんど一手に引き受けてくれていました。そのあとの仕上げ加工が私の受け持ちでした。そのあてになる父が昨年12月6日に永眠いたしました。享年90歳でした。時々、作業をしながら父が機械の前に座り一心不乱に取り組んでいた姿をダブらせることがあります。「親父ありがとう!」。この作業ができるのも父が生前作ってくれた冶具等のおかげと感謝しているこの頃です。
さて、今ではこのてい鍼づくりが本業になりつつあります。うれしい悲鳴です。お客様がまたお客様をご紹介してくれます。ありがとうございます。
性根からこういう細かいことが好きな私ですが、1日12〜13本を上限と決めています。
「心を込めて」、「丁寧に」をモットーとしていますので数より質を重要視しています。いい体調でつくるとそれだけ製品にいい波動が伝わります。それにご注文された方がそれを手に取ってご覧になった時の喜ばれるお顔を想像しながら作ることにしています。実際にてい鍼がお客様のお手元に届き、その出来栄えに「これ、本当に手作り?美しい!手に馴染みいい感じ!」と驚嘆の声を上げられるのをお聞きするのが最高の喜びです。
最近は、鍼灸の先生方からのご注文も増えてきました。学生さんにもぜひてい鍼を使った施術に理解を深めて欲しいと思います。また、卒業記念品としててい鍼を採用していただいた先生もいらっしゃいます。ありがとうございます。
仕事場で咲くサボテン
・・・亡き父が丹精を込めて育て上げたサボテンが可憐な花をつけました。作業中の私を和ませてくれました。
■ 私の仕事場(実はこんなところで作っています)
中型卓上ボール盤を横にして寝かせ、それに簡単な旋盤機能を持たせたものがすべてです。削り出しはヤスリを使用しますが、チタンについてはディスク砥石で粗加工をしてからヤスリで仕上げます。金・銀については曲がりやすいので冶具を使用しますが、長さが110mmを超えるてい鍼にはとくに細心の注意と高い集中度、忍耐力が必要となります。最後は紙やすりと磨きクロスで鏡面状に仕上げます。とにかく手間のかかる仕事ですね。
イニシャルはミニルーターという専用の機械によりハンドで彫りますし、ケースは黒の厚皮革で手縫いで作ります。
オール手作りです。
よくあるご質問へ戻る HOMEへ